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幸運を招く、美しきラクシュミー(吉祥天)純銀製仏像

秘仏公開006-1純銀製ラクシュミー(吉祥天)
秘仏公開006-2純銀製ラクシュミー(吉祥天)秘仏公開006-3純銀製ラクシュミー(吉祥天)
美しき天女様、幸運を呼び込む女神様、美しき女性の姿をしたその方の名はラクシュミー。 街で見かけた日にはあまりの美しさにヒューヒューとはやし立ててしまいそうですがしまいそうですが、神様です。 声を掛けてはいけませんよ。 10月15日のメルマガ第50号でも、仏像複製の裏話を掲載させて頂きましたが、こちらの純銀製仏像様はもちろんオリジナル。 私の友人一家であるサキャ姓ファミリーが職人技術を持って魂を吹き込んだオリジナルの仏像です。 同じ蝋型を使っても同じものは仕上がらない、この世に一つの仏像です。
ラクシュミーというよりも吉祥天といったほうが皆様には馴染み深いでしょうか。 元々はヒンドゥの神様ですが、後に仏教界にも取り込まれ仏名吉祥天となりました。 吉祥を運ぶ天女様…お名前だけでめでたいのです。 さて、このラクシュミー神、ヒンドゥにおいてはビシュヌ神の伴侶であり、その絶世の美しさからアスラ(敵対する魔神)もその美しさに驚嘆してしまったという伝説がございます。 再生・維持の神様ビシュヌの妃であるラクシュミーは世の中を豊かにする使命を司っており、五穀豊穣・商売繁盛の神様としても称えられております。 ラクシュミー神の基本形はビシュヌと同じ4臂(4本の腕)ですが、特徴的な持物は水瓶(この中には不老不死の神酒アムリタが入っています)と金貨。 上記写真でも下の右手をご覧になってみて下さい。 コインを持っておりますね。 ジャラジャラジャラジャラと金貨が生まれる魔法の手なのです。 サイババかっ! 亀に乗っている姿もラクシュミーの特徴といえるでしょう。 ひとつ余談を。 ラクシュミーにはアラクシュミーというお姉さんがおります。 こちらのアラクシュミー様は何と不幸と不運を司り、ラクシュミーのような美貌も持ち合わせておりません。 恐ろしや。 ですが、これもヒンドゥ的考え方である二元論に基づいております。 世の中には必ず2つの側面があるってことですね。
このラクシュミー様、ちょうど今頃である11月頃のお祭り、ディワリ(ティハール)の初日には大々的に信仰されるのです。 光の神様であるラクシュミーを家の中に招き入れる為、人々はお花で門前を飾り、キャンドルで家の中まで光の道を作ります。 ラクシュミープジャと言われるこの儀式はヒンドゥ文化圏において最も美しいお祭りだといえるでしょう。 町中が光と花で彩られ、、、クリスマスのようなのです。
こちらの純銀製ラクシューで幸運を呼び込んでみては如何でしょうか。 招きたいと思って下さる方はご相談を。

【Data】
大きさ:   6.5cm
重さ:      74グラム
産地:     サキャ姓仏師による手彫り作品
素材:     シルバー純度90%以上


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悪い事すると地獄に落ちるぞ~、という六道輪廻タンカ

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こちらは仏像ではないですが、タンカと呼ばれる掛軸仏画です。  なんともおどろおどろしい?世界が繰り広げられておりますが、こちらはチベット密教における「六道輪廻」と呼ばれる死後の世界の概念を描いた作品なのです。 つまり悪い事をすると地獄に落ちるぞっていうアレです。 人間は前世の業(行い)によって、天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道の6つの世界へと振り分けられるのです(あくまでも概念的なものですので、物理的には存在しないのですが)。 審判を下すのは皆様ご存知、閻魔大王。 現地名はヤーマと言いますが、死後の世界の守護者なのです。 嘘をついたら閻魔大王に舌を抜かれるぞってアレです。
しかし、、、良く見てみるとこの六道画、 何かが欠けています。 はい、良く気が付きました。 修羅道が描かれていない、厳密には五道なのです。 実は修羅道が加わったのは比較的最近だとされており(今でも修羅道を加えない宗派もあります)、古い作品は五道であることも多いのです。 こちらのタンカはもちろん最近描かれたものですが、古い作品を元に描かれておりますので五道なのです。
ではここで明日話したくなるマメ知識。 この中で一番良いと思われる天道。 天人達は人間よりも寿命が長く、なんと空まで飛べるんです。 天界は食物に溢れ、個々の自由が確立されております。 まさに天国ってやつです。 それに比べて人間道ときたら、、、皆様絶賛体験中の通り世知辛い事だらけでしょう? でもこの6つの道の中で唯一輪廻の輪から抜け出して、涅槃の境地に至る事が出来るのも人間だけなのです。 そう、仏教における究極的な目的は輪廻からの解脱ですから。 天人は天人の人生が終われば、また輪廻の輪へと戻るしかないのです。 人間で良かった~。
で、こちらのタンカは私大のお気に入りの某ラマ僧さんが描いているものです。 商用タンカの多くは、実は職業タンカ師が描いております。 その場合は流れ作業的に行われますが、ラマ僧が描く場合はすべての作業を弟子に手伝わせながらですがほぼ一人で行います。 このラマ僧のタンカは非常に趣があると言いましょうか、日本人好みのダークカラーです。 通常タンカは豪華絢爛極彩色なのですがね。 こちらの六道画は一応売りものです、、、が、このラマ僧さんはすでに結構なご高齢でして…いつ描けなくなるや知れないので売るのを躊躇しがちなのです。  高いですよ~!高いです。 だから買わないで!…なんちゃって。 私、地獄道行き確定です。

【Data】
大きさ:   63cm x 46cm
重さ:      ?グラム
産地:     カトマンズ在住のチベット人ラマ僧の作品
素材:     布地に顔料での塗装と塗金


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ココにしかない四臂の文殊菩薩像


秘仏公開004-2 4本の腕をもつ文殊菩薩像


煩悩を断ち切る叡智の剣に経典を持つ菩薩様といえば、、、そう、3人寄れば文殊の知恵の文殊菩薩(サンスクリット名マンジュシュリ)。 ですが、何かいつもの文殊菩薩様と雰囲気が違う。 ん、あれ?腕が4本!? 仏像を知る人にとってはかなりの違和感を覚えるかもしれません。 日本の仏像に詳しい方にしてもチベット式の仏像に詳しい方でも、四臂の文殊菩薩は見た事が無いはず。 このマンジュシュリは純ネワール式として作られた文殊様なのです。 純ネワール式仏像では既存の概念が全く通用しません。 彼らは彼らの師(ほとんどの場合世襲)から代々受け継がれた様式により仏像を作り、黄金寺院やスワヤンブーといったネワール寺院に残された経典を拠所としております。 サキャ姓を持つネワール族の中でも純ネワール式の仏像を作れる仏師はごく一部。 現地でも後継ぎがいない事が問題となっており、やがては消えゆく文化なのかもしれません。
この文殊さんは右上の手に剣を振りかざし、右下には矢、左上には弓を持ち、左下の手には経典が乗っている蓮の花の蔦をつまんでおります。 これが四臂のマンジュシュリの基本形ですが、右上の剣を除き、弓や矢は持ち手が異なる事もございます。 経典も直接手におさめている事もあれば、蓮の上に乗っている事もあります。
ネワール仏教では文殊菩薩もいくつもの顕在形を持っているのだとか。 カトマンズ盆地が文殊菩薩の功績によって作られたという伝説が残ることから、文殊菩薩は特に人気の仏様となっております。
こちらの仏像は塗金した後に、薄茶色のニスを塗って乾燥させ、アンティーク加工を行っております。 眠っているかのような優しいお顔を見ているだけで癒されますね。
ちなみにこちらは本当に欲しいと思う方にはお譲りしたいと思っております。 まずはご連絡を。

【Data】
大きさ:   18cm
重さ:      844グラム
産地:     サキャ姓仏師による鋳造からの手彫り作品
素材:     真鍮素材の上から塗金


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純銀製踊るガネーシュ(シャ)像

秘蔵仏像003-1純銀製ガネーシャ像

秘蔵仏像003-2純銀製踊るガネーシャ

なんだか見覚えありますよね? こちらは私がブログやツイッターのアイコンとしても使用している非売品の純銀製ダンシングガネーシュ像です。 「ダンシングガネーシュ」つまり踊るガネーシャ像ですが、まずはその前に何故「ガネーシュ」なのか? ガネーシャじゃない!?と思いますよね。 日本ではガネーシャと呼ばれておりますが、現代ヒンディや現代ネパール語ではGaneshaの短いaは抜け落ちてしまっておりますので、Ganeshという表記になります。 この場合、発音はガネーシャではなくガネーシュなのです。 なので現地ではガネーシュと呼ばれます。 思い出してみて下さい。 我らがヒマラヤ水晶の聖地、ガネーシュヒマールはガネーシャヒマールとは言わないでしょう。 ということで現地流にガネーシュと呼びましょう。 商売や財産の神様でもあるガネーシュ。 ガネーシュヒマールで水晶が採掘されるというのは何かしらの因果を感じてしまいます。
この純銀製踊るガネーシュ像ですが、私と長い事仲の良いサキャ姓一家の作品です。 サキャの名を持つ仏師は多いのですが、ここのサキャ一家の作品はまるで違います。 こちらの純銀仏像も型から抜いてから彫刻を施して制作するのですが、その鮮やかな手つきは見ていて惚れ惚れします。 型から出た時はほとんどのっぺらぼうですが、日本では考えられないようなシンプルな彫刻用具で見る見るうちに魂が宿るのです。 ちなみに以前のターラ菩薩のような銅製のものとはまた随分と作業が異なりますので別物だと思って下さい。
しかし最近は大きな問題が発生しており、中国から質の良い鋳型が出回るようになり、そのままコピー品を作られてしまうのです。 客のように装ってこの工房の仏像を買いに来るのです。 なにしろ彫刻済みのものを型に取るわけですから、見た目には全く同じ仕上がりなのです。 最近はかなり警戒しているようですが、すでにかなり多くのコピー品が市場に出回っております。
という裏事情もあるのですが、私がこのガネーシュに惚れて手にしたのは6-7年前です。 その頃に比べると今の銀価格はほぼ倍ですから、、、今仕入れるとどうなっちゃうのでしょうね(もっとも最近は銀の高騰でこのくらい大きな銀製仏像は作っておりませんが)

【Data】
大きさ:   10.5cm
重さ:      202グラム
産地:     サキャ姓仏師による鋳造からの手彫り作品
素材:     銀含有90%程度(10%程度の銅を混ぜて彫刻しやすい合金になっております)


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美しすぎる白ターラ菩薩立像

秘仏公開02-1白ターラ菩薩秘仏公開02-2白ターラ菩薩秘仏公開02-3白ターラ菩薩

なんと美しすぎる白ターラ菩薩の立像です。 こちらはすでに数年前に旅立ったものですので、手元にはございませんがかなり大きな仏像でした。 このお顔の美しさい、佇まいの綺麗さ、細部にまでこだわる彫刻、、、なかなか出会う事の出来ないほどの名品ですが、それもそのはず。 こちらは仏師達が腕を競う職人街において現役仏師で3本の指に入るといわれる名工の作品です。
白ターラ菩薩は日本の仏像界では見かけることのない仏像様です。 もともと男性優位であった過去の日本社会において、女性神やタントラが異質であったこともあるかと思いますが、日本に伝わった密教がターラ隆盛前の中期密教であることも原因の一つです。 日本に伝わった密教は唐の時代、中国からの輸入です。 儒教色の強い当時の中国では後期密教の女性神や男女混合像が受け入れられませんでした。 結果として日本にターラさんが伝わることもなかったのかもしれません。
いずれにせよこの白ターラさん、仏像という崇高な崇拝対象物でありながら、妖艶な色気を感じてしまうのは邪念溢れる私だけでしょうか。 ちなみにこの左足を前に出して左の腰がきゅっと上がっている立ち姿は曲線が最も美しく見えるという、インド古来からの彫像のスタイルなのです。

【Data】
大きさ:   40cm(手元に無いのでわからず)
重さ:      5キログラム(手元に無いのでわからず)
産地:     サキャ姓仏師による鋳造からの手彫り作品
素材:     銅製(塗金なし)


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ビシュヌ神の菩薩像という不思議

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私、現地の仏像世界にも相当詳しいです。 で、珍しい仏像集めもほぼ趣味です。 こちらは非常に変わっているビシュヌ(ナラヤン)神の菩薩像なのです。 え?ヒンドゥ教のビシュヌが菩薩? おかしな話ですよね。 しかしネワール族の特殊な環境においてはおかしなことではないのです。 確かに4本の腕にはビシュヌの持物である、棍棒・ほら貝・チャクラ(光輪)、蓮の花を持っています。 が、御姿は見事なまでに仏教の菩薩様の姿なのです。 これはネワールというカトマンズに土着の族の環境が影響したものであると私は考えております。 彼らの多くはヒンドゥ文化の大地に育った仏教徒ですが、ヒンドゥ教徒に文化の侵略を受けたと考えております。 彼らはこう言います、「え?ビシュヌ(ナラヤン)は元々仏教のものだよ。 あとからヒンドゥが自分の宗教に取り入れたんだよ」 他方、ヒンドゥ教徒はこう言います、「ブッタはビシュヌの7番目の化身だよ」 お互いに主張があるものです。 仏像はその土地の文化や歴史も物語るのです。 だから面白い。
しかしこれらの純ネワール式仏像は今ではほとんど作り手の仏師がおりません。 失われゆく文化を保持したいと考えておりますので、私がひとまずコレクションしておくことにしておりますが、熱意ある方にはお譲りしたいと考えております。

【Data】
大きさ: 16.5cm
重さ:  793グラム
産地:  サキャ姓仏師による鋳造からの手彫り作品
素材:  真鍮製(塗金なし)


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